波予報のカラクリ(和歌山地方気象台に問い合わせてみました。)

実際に和歌山地方気象台に問い合わせてみました。

たまたまなのかどうなのか分かりませんが、

予報官の方が親切で色々と教えてくれました!

 

Q 一体どういう仕組みで、和歌山県南部地方の波予報を決めているのかをおしえて下さい。

A 波予測というものは、有義波高によって表現します。

有義波高の説明はこちら(気象庁HPより)

 海岸で打ち寄せる波をしばらく見ていると分かるように、通常、海には高い波や低い波が混在しています。そこで、複雑な波の状態を簡単に表す方法として、統計量を使う必要があります。
 
 ある地点で連続する波を観測したとき、波高の高いほうから順に全体の1/3の個数の波(例えば20分間で100個の波が観測されれば、大きい方の33個の波)を選び、これらの波高および周期を平均したものを有義波(有義波高、有義波周期)と言います。(「3分の1最大波」とも呼ばれます。)つまり有義波は、一番高い波でも、単なる平均の波でもありません。また、大きな波や小さな波が混在する実際の海面では、目視で観測される波高は有義波高に近いので、一般に波高と言った場合は有義波高を指します。
 
 現実の海面には有義波高より高い波や低い波が混在しており、時折、有義波高の2倍を超えるような波も見られます。例えば、100個の波を観測した時に見られる一番高い波は、平均的には有義波高の約1.6倍にもなります。(実際には、一番高い波が1.6倍より大きい場合も小さい場合もあり、平均すると約1.6倍という意味です。)これを「100波に1波は有義波高の約1.6倍」とか「100分の1最大波は有義波高の約1.6倍」などと言うこともあります。また、1000波の場合には、そのうち1波は有義波高の2倍近い高い波となります。

 

Q 和歌山南部といっても、範囲が広いのですが、どの地点の有義波高から

波予報を出しているのですか?

A 和歌山県南部は、田辺・西牟婁地域、新宮・東牟婁地域が含まれるために、

田辺市から新宮市までが範囲となります。

 

Q 沿岸部分の有義波高ということですが、沿岸からどれくらいの距離ですか?

A 沿岸から20海里(37km)沖合いでの、最も高い波高を波予報として発表しています。

 

Q 有義波高は高い波から1/3をとって、平均波高とするならば、

実際の平均波高よりも高くなるのでは?

A 実際の波よりも予報の方が高くなります。

しかし、波には100波に1回は1.6倍、1000波に1回は2倍の波は押し寄せますので、

注意喚起をしていただく上での予報の表現としてます。

 

Q 高気圧に覆われた快晴の日に、50cmも波がないのに、

1.5mの波予報が出ているのはどうしてですか?

A 和歌山県南部には1.5m以下の波予報設定がありませんので、

1.5mと表現される時は、ほぼ波が無い状態と言えます。

 

 

まとめると、波予報は沖合い37キロという、とんでもない沖合いでの

最大波高を予測しているものであり、その地点も田辺から新宮の間での

どこかの地点ということです。

有義波高は実際の平均波高よりも高く設定されているために、

実際の波高は、予報よりも下回ることが多い。

ただ、波も自然のもの。

100波に1回は、時に大きな波が来ることも忘れてはいけない。

また、波は風が引き起こす風浪と、うねりをともなううねり波があり、

低気圧や台風によるうねりの波は、天気予報の波よりも大きな波が来ることが

しばしばあるために、十分な注意が必要です。

冬の北風による北西風での風浪は、風裏な場所へに行けば

安全に釣りが楽しむ事が出来ます。